2024年1月雑記

2024/01/10

あっという間に一年が経ってしまいました。

本年も変わらぬ親交をお願い申し上げますと共に

2024年が皆々様にとって最良の一年であることを祈念いたします

 

昨年は本当にドタバタでした。6月に母・黒岩直子が他界したこともあり

その前後のドタバタ劇といったら… 母の生前、よくしてくださった皆様には

本当に感謝でいっぱいです。最後の最後まで「良い演奏をしなさい」と言ってたので

もう少し頑張ろうと思います。

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母が息を引き取って、そのちょうど1週間後、父は本番でした。

これがまさかのモーツァルトのレクイエム。合唱団の方が気を遣って

くださり、演奏前黙祷を捧げてから始まり、期せずして盛大な葬儀のように

なりました。これには感謝しかありません。

父はこれをもって、鯨の常任は終わりになりました。40年の長きに渡り、

音楽を共にしてきた鯨です。先生方、ありがとうございました。

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そんな事がありながら、演奏もいくつかやらせていただき、

福岡のアクロスシンフォニーホール

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ムジカーザでの ensemble3.0の定期公演

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杉並公会堂小ホールでのリサイタル

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リサイタルへは素敵なお花も頂戴しました

SpecialThanks to 島津ダイアグノスティクス小野社長、中村修治様

そしてかわいい門下生たち

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名古屋ムジークフェラインみなさんとのコンチェルト

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などなど。。お世話になった皆様、聴いてくださった皆様、

ありがとうございました!

 

こんな事を書いていると、とてもストイックに、家族の死を乗り越えて

頑張った人っぽいですが、しっかり(ちゃっかり?)息抜きもしました。

9月には旧知の友人らとキプロス共和国へ。唖然とするほどの海の美しさ、

遺跡(これはローマ時代の劇場です)、美食と楽しんできました。

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そして父の希望で、母との思い出の地、車山と蓼科へもいき、思い出を偲びました。

いろいろな方に本当に優しくしていただきました。この場を借りて御礼申し上げます

 

今年もいくつか弾かせていただきますが、チラシのできているものを一つ

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また皆様とホールでお目にかかれます事を楽しみに今年一年

素晴らしい作品を皆様にお伝えできるように進みたいと思います。

 

2023年2月

2023/02/08

お正月もあっという間に終わり()、もう節分も終え、暦の上では

春なのですね。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

バタバタと過ぎ去る毎日ですが、新年早々1月には宮本ミサとジョイント

リサイタルを、大阪の摂津響でさせていただきました。あたたかなお客さまに

囲まれ、終始幸せな雰囲気の演奏会でした。みなさまありがとうございました。

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そして先日は、東京にあります 迎賓館 赤坂離宮で演奏させていただきました。

フランス様式で造られた羽衣の間はそれはそれは美しく、石造りの建物はヨーロッパの

響きを懐かしく思い出させてくれました。

ピアノは皇室の紋章が入った1906年製のエラールでした。

オーバーホールされていないため、アクションの非常に難しいピアノでしたが

それでもまだ歌う音を残しており、イマジネーションを掻き立ててくれました。

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今年は 自分に素直に 基本的なことは大切に が僕のキーワード

また皆さんといろんな会場でお目にかかれますように

2023年が皆さんにとって幸せな時でありますように

2022年6月

2022/06/25

梅雨明けを肌に感じ始め、夏の気配を間近に感じるようになりました。

お元気でしょうか?

5月6月とバッハ漬けの日々を送りました。 世の中はウクライナとロシアの

問題で決して明るいとは言えない状況でしたが、日々祈るような気持ちで過ごし

それは現在進行形、、、

5月にはイタリア、フランスと訪れましたがヨーロッパに住むロシア人の

「あまりに酷いことで言葉にできない」と言われたときは本当に悲しい気持ちに

なりました。我々にできる事はないのか、自問自答の日々です。

 

それにしてもコロナ以来日本から出ることの無い日々でしたので、なんとも

新鮮な気持ちでヨーロッパを感じてきました。

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↑ボローニャの教会、ネプチューン噴水

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↑ 懐かしいイモラ音楽院、 イモラの薬局

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↑ ペトルシャンスキー先生、ボローニャの運河の名残

イタリアは本当に街自体が美術館です。

数日の滞在ののち、フランスを訪れました。

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↑フランスでのマネジメントをしてくださるブルノー夫妻、夫妻のご自宅からの風景

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↑Bazemontの菜の花畑、 演奏会より ©︎MarcBouhiron

 

フランスでのコンサートでは本当に皆さんが温かく迎えてくださり、

嬉しい気持ちで演奏できました。 感謝!

帰国して、すぐに岐阜県大垣市で、大垣音楽祭があり、今年は4台ピアノの

メンバーとして出演させていただきました。

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珍しい光景です。スタインウェイ2台、ヤマハ、ベーゼンドルファーと並びました。

シベリウス、モーツァルト、ピアソラ、サン=サーンスなど、賑やかな曲で

大はしゃぎなコンサートとなりました。

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↑左から佐藤彦大さん、米津真浩さん、浜野与志男さん、黒岩

音楽協会、文化事業団の皆様、お客さま、ありがとうございました!

 

6月4日は群馬県前橋市にあります、笠原智廣ピアノアカデミーコンサートサロンで

弾かせていただきました。

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↑和のテイストのサロンにベーゼン。調律は荒井真佐彦さん。

 

6月11日は、浜離宮朝日ホールでリサイタルでした。こちらもオール・バッハ。

難しい時期に来てくださった皆様、スタッフ皆さん、ありがとうございました。

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©︎Shumpei K.

家族のこと、世界で起きている悲劇のこと、神様のこと 様々なことが頭の中と心の中を通っていく

中での演奏でした。こんな素晴らしい音楽をくれたバッハに感謝です。

できることをやっていきましょう。 感謝を込めて

リサイタルを支えてくださった髙木株式会社様、日水製薬株式会社様、CASIO様、

花を添えてくださった皆様、ありがとうございました

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9月3日のストリーミング配信

2021/08/22

夏も終盤ですね。夕方の風にノスタルジーを感じることが増えました。

そしてコロナ感染者も増えました….. 緊急事態宣言下で?と思われてしまうと

思うのですが、9月3日のensemble3.0の定期公演は予定通り決行いたします。

ご自宅で、ネット環境さえあれば、オンライン配信でコンサートをご視聴

いただける、ストリーミング配信のお知らせです。

 

会場にご来場いただけるお席数には限りがございますので、是非、全国どこからでも

オンライン配信を楽しんでいただけましたら幸いです。

 

9月3日当日 18:45より配信開始(19時より本番開始です)

(※本番後も、アーカイブでも、9月9日までご視聴いただけます)

オンライン配信視聴券: 2000円(販売先→ イープラス

上記のリンク、もしくは↓チラシのQRコードをお使いの上、アクセスを

お願いいたします。

おそらく、無料会員登録が必要になるかと思いますが、簡単です。

 

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より多くの方々に楽しんでいただけたら幸いです。

今週からリハーサルが始まります。Facebookの、ensemble3.0.1のページでも

リハ風景ならアップしていきますので、お楽しみに^^

どうか皆さん無事でいてくださいますように

 

2021年演奏会情報と雑記

2021/05/19

新型コロナウイルスが猛威を奮い始めて早1年半が経ちました。

この間、皆さんの生活には本当に大きな変化、大変なことが多くあったと思います。

生活が困窮してしまった方、不運にも感染してあらぬ陰口を言われた方、そして

実際命に影響が出てしまった方、などニュースで見るたびに心が痛みます。

幸運にも感染を免れている方々もそれはそれで、最低限の用事以外家から出ないなど

やはり大きな犠牲をはらっていることと思います。せめて、今やっと始まったワクチンが

多くの人に早く行き渡り、コンサートにも気持ちよく出かけられる時が早く来ますように。

僕もも本当に引きこもりですが、むしろこの状況を楽しむ方向に持っていって、

何事も悪いことばかりなんてことはないのだ、と思えた月日でもありました。

 

そんな中コンサートのお知らせをして良いものか、躊躇う気持ちもありますが。。。

クラシックコンサートは、その性質上、大きな声を出す場でもなく、マスクをしたまま

しずかに聴いていただくような場所であること、そして人によっては不要不急ではない

(僕にとっては少なくともそうなのです。芸術というものは人間の営みに必要なもので

あると信じているわけです)という考えから、いくつかある演奏情報をここに記したい

と思います、

 

まず、これは延期のお知らせ。 今年10月22日に予定しておりました浜離宮朝日ホール

でのリサイタル(朝日新聞社・オフィスアルシュ主催)は、国全体の感染状況、ワクチン

接種状況を鑑み、来年の 6月11日土曜日に 延期いたします。楽しみにしてくださってた

方、もう少しお待ちください。

 

今年 6月13日日曜日は、名古屋の電気文化会館ザ・コンサートホールにて

リサイタルをいたします。オール・ベートーヴェンプログラム+αです

開演は13:30、チケットのご予約は

☎︎ 0570-02-9999  (ご予約の際のPコードは 196-959)

もしくはイープラス http://eplus.jp/sf/detail/3399520001-P0030001

なお、感染対策のため席数限定の販売となります

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6月19日土曜日は、岐阜県大垣市 スイトピアセンター文化ホールにて

大垣音楽祭 4ピアノ華麗なる響 に出演いたします。

4台ピアノの絢爛豪華な響をお楽しみください。

↓のチラシは5月23日となっておりますが、延期され、6月19日と

なりました。

チケットご予約は大垣市文化事業団 ☎︎ 0584-82-2310

なお、チケット販売開始は6月1日予定ですが、緊急事態宣言が延長と

なりました場合は変更が生じることがあります。

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7月11日日曜日は、名古屋 宗次ホールにて

吉永哲道・黒岩悠 ソロ&デュオコンサートに出演いたします。

西欧音楽からロシア音楽への道程を名曲でお楽しみください。

開演は13:30となります。

チケットお問合せは 宗次ホール ☎︎ 052-265-1718  もしくは

下記チラシのQRコードよりインターネットにて。

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9月2日木曜日は、 東京ムジカーザ(代々木上原)にて

ensemble3.0.1の定期演奏会第2回を開催いたします。

オーボエとファゴットとピアノによるトリオです。オーボエは

ドイツで活躍する渡辺尚洋氏、ファゴットは神奈川フィル主席の

鈴木一成氏。チラシ出来上がり次第アップしますのでお楽しみに。

 

また7月23日には岐阜市サラマンカホールにて、大垣のソプラニスタ、

水門川のミューズ様とシューベルトの歌曲をメインとしたリサイタルに

ピアノでお供いたします。こちらもチラシが出来上がり次第お知らせいたします。

 

いずれのコンサートも、感染対策を念入りに行っております。もちろん

お運びいただけたら嬉しいです。が、みなさん、ご自身の健康、そしてご家族、

パートナーの安全を最優先の上判断いただけたら。

 

なお、レッスンに関しましては、

KuroiwaHARUKAピアノアカデミー  をご参照ください。

 

ほんとにほんとに、ほんっとに、ここまで頑張ったのだから、あと少し、

せめてワクチンまで、地球をチームと考えてがんばりましょう!!みんなファイト!!

2020年 オンラインレッスンについて

2020/05/22

外部の方へのオンラインレッスンのお知らせ☘

みなさん、ご無事でしょうか?

今年に入って、あれよあれよという間にまさかここまでの事態に

なるとは一般市民の誰が予想できたでしょうか、、、

何事も命、健康があってこそ。家族や大切な人とお互い助け合って

なんとか乗り切りましょう!

音楽を愛する我々ができること。世界中でおおくの挑戦が見られます。

なにより、今はじっくり向き合う最高のチャンスでもあるわけです

演奏家の多くはこぞって「練習しまくるチャンスだ!」となっている方々も多いのでは。^^

学習者にとっては、ここは一抹の不安が残ります。プロの演奏家であっても、時には指揮者や他の楽器奏者からのアドヴァイスを受けたりするものです。

それくらい、第三者の意見というのは大切で、学習者であれば尚更です。

これを機に、少し門戸を拡げて、オンラインでのレッスンを開始しようと思います。

すでに門下の生徒や同僚と実験を繰り返し、Skype や FaceTimeを利用した

オンラインレッスンである程度の効果を生み出せると確信しました

オンラインであっても、その人その人がどのように楽譜を見ているか、

テクニック的な問題点はどこにあるか、

その解決方法の提案、

フレーズの作り方、

響く音でブリリアントに弾き切る手の鍛え方 などなど、

やれることはごまんとあるのです。

ただ与えるではなく、その人その人が感じた世界と楽譜が望む事、それらを音にするコツも含めて、一緒に勉強して上手になっていくんだ!

というようなフランクな気持ちできてください。

その場の空気・息遣い、テンペラメントや心情のうつろい、響の行方、

ここらへんはやはり対面レッスンで、となるのですが、
今、やれることを一緒にやりましょう。

⭐️具体的に

①オンラインによるリアルタイム式レッスン

(スマホでも、タブレットでも、PCでも、なんでも大丈夫です)

60分程度: 10000円

90分程度: 15000円

(お子様で30分希望の方は7000円)

②演奏動画を送信していただく式

▼自由プログラム(スケールやアルペジオだけでももちろんOK)

スマホやお好きな機材で撮っていただき、YouTubeに限定公開の形で

アップロードしていただき、そのURLを僕にお知らせいただくか

動画をFaceBook のメッセンジャーなどで送っていただくか、

pfkuroiwaharuka@gmail.com まで添付の形で送ってください

拝見させていただき、その後

a) 問題点、解決方法、音楽的な提案 などを

小節数や拍節と照らし合わせて

「文章」で送らせていただきます

or

b) こちらで改善のための動画を作成し、YouTube 限定公開の形で

送らせていただきます

☘a=一律7000円

☘b= 15分動画 8000円

☘30分動画 12000円

⭐️ご希望の方は上記の中から、方式と時間数をお選びいただき、

ご希望日程の候補日を明記の上

黒岩悠ピアノアカデミーホームページ

よりメールにてお申し付けください。

お支払いは、リアルタイム式の場合はレッスン当日までに、

動画送信式の場合はご入金確認後にアドヴァイス作成に入る、

という流れです。

僕がマルガリウス教授やペトルシャンスキ〜、ババヤン、そして

ほんの少しポゴレリッチから受け取った教えを、みなさんの軸にしていってもらう

お手伝いができることは大きな喜びです。

コロナが落ち着いたら、演奏会で、対面でのレッスンでお会いしましょう^ ^

とにかく、なにはさておき、みんな無事でいて!!

2020年コロナウイルスに際して

2020/05/03

みなさん、ご無事でしょうか?

今年に入って、あれよあれよという間にまさかここまでの事態に

なるとは一般市民の誰が予想できたでしょうか、、、

何事も命、健康があってこそ。家族や大切な人とお互い助け合って

なんとか乗り切りましょう!

 

音楽を愛する我々ができること。世界中でおおくの挑戦が見られます。

なにより、今はじっくり向き合う最高のチャンスでもあるわけです。

演奏家の多くはこぞって「練習しまくるチャンスだ!」となっている方々も

多いのでは。^^

 

学習者にとっては、ここは一抹の不安が残ります。プロの演奏家であっても、

時には指揮者や他の楽器奏者からのアドヴァイスを受けたりするものです。

それくらい、第三者の意見というのは大切で、学習者であれば尚更です。

 

これを機に、少し門戸を拡げて、オンラインでのレッスンを開始しようと

思います。

 

すでに門下の生徒や同僚と実験を繰り返し、Skype や FaceTimeを利用した

オンラインレッスンである程度の効果を生み出せると確信しました。

オンラインであっても、その人その人がどのように楽譜を見ているか、

テクニック的な問題点はどこにあるか、

その解決方法の提案、

フレーズの作り方、

響く音でブリリアントに弾き切る手の鍛え方 などなど、

やれることはごまんとあるのです。

 

その場の空気、テンペラメントや心情のうつろい、響の行方、

ここらへんはやはり対面レッスンで、となるのですが、

 

今、やれることを一緒にやりましょう。

 

具体的に

①オンラインによるリアルタイム式レッスン

(スマホでも、タブレットでも、PCでも、なんでも大丈夫です)

60分程度: 10000円

90分程度: 15000円

(お子様で30分希望の方は7000円)

 

②演奏動画を送信していただく式

▼自由プログラム(スケールやアルペジオだけでももちろんOK)を

スマホやお好きな機材で撮っていただき、YouTubeに限定公開の形で

アップロードしていただき、そのURLを僕にお知らせいただくか、

動画をFaceBook のメッセンジャーなどで送っていただくか、

pfkuroiwaharuka@gmail.com まで添付の形で送ってください

 

▼拝見させていただき、その後

a) 問題点、解決方法、音楽的な提案 などを

小節数や拍節と照らし合わせて

「文章」で送らせていただきます

or

b) こちらで改善のための動画を作成し、YouTube 限定公開の形で

送らせていただきます

 

a=一律8000円

b= 15分動画 8000円

30分動画 12000円

 

ご希望の方は上記の中から、方式と時間数をお選びいただき、

ご希望日程の候補日を明記の上

黒岩悠ピアノアカデミーホームページ

よりメールにてお申し付けください。

お支払いは、リアルタイム式の場合はレッスン当日までに、

動画送信式の場合はご入金確認後にアドヴァイス作成に入る、

という流れです。

 

僕がマルガリウス教授やペトルシャンスキ〜、ババヤン、そして

ほんの少しポゴレリッチから受け取った教えを、みなさんの軸にしていってもらう

お手伝いができることは大きな喜びです。

 

とにかく、なにはさておき、みんな無事でいて!!

2019年上半期雑記

2019/08/18

残暑お見舞い申し上げます

長い梅雨、台風などときて、今になって酷暑がきていますが、

皆さんはどんな夏を楽しんでいますか?

話は真冬の3月まで戻ってからになるのです。

今年は演奏、マスタークラス、レッスン、コンクール審査と、

バランスの良い上半期でした。毎月違うプログラムというのも

中々チャレンジャーで、パガニーニエチュード5曲を3週間でやる、という

話をした時は、アルゲリッチから「それはキツイわね。。。でもアタシも

連日違うコンチェルと弾くのよ、がんばりましょ」と言われて笑いました。

3月は、学生時代に受けた大曲新人音楽祭というコンクールで大変お世話になった

磯先生と倉橋先生のご厚意と、(長きに渡って暖かな交流を続けてくださる

信じられないほど暖かな人たちなのです)中仙市民会館の館長のご厚意も加わり、

マスタークラスと演奏会をしました。今回は、大仙市のピアノ教育に刺激と

ヨーロッパ教育を入れていきたい!という僕の想いから、オーディション合格者を

僕の演奏会の中で、連弾という形で、お金をいただくコンサートの上で弾く、それまでの

プロセスの中で僕と勉強をする、という形で行いました。

これは本当に良いコンサートになったので、計画としては来年の冬の終わりにまた

新しい企画とともに開催をする話を進めています。

中仙市民会館は素晴らしい響きなのです。

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その数週間後の4月、和の美しさを存分に味わえる、これまた響きが

とてもヨーロッパ的な、前橋の笠原智廣ピアノアカデミーと、東京

ムジカーザにて、ブランデンブルク州立フランクフルト管の渡辺尚洋氏、

神奈川フィルの鈴木一成氏とのトリオのコンサートでした。ゲストの

鈴木純子さんも神奈川フィルですね。

フランセのトリオも、プーランクのトリオも初めて勉強した曲ですが、

全く違う面白さがありました。フランセは何と言っても一見難解な響きに

聞こえるのですが、紐解いて、響きとハーモニーを作っていくと、そこに

とても多彩な色彩が、そしてスイングするリズムがあって、面白いのです。

プーランクは彼が生きたワンダーランドのような世界観と、メルヘンと、

時代による凄み、ロマンティシズムを兼ね備えたご馳走な曲でした。

なによりこの木管の3人の腕前がとびきりの一級なのですね。まさに歌。

我々のトリオは来年、進化した形でまた皆さんの前に登場します。

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GW明けは、アマチュアとしてはとーーーーーっても上手な、

そして情熱的な芦屋交響楽団とリストのコンチェルとの第1番でした。

この曲はリストのあらゆる要素が統合されたような曲です。

宗教曲の様な厚み、神曲のような凄み、ラッサンに見られる様な

究極の愛のロマン、そして超絶技巧も。その全てが歌で、リストの

音楽は本当にピアノで作り上げるオペラなのだなあ、と思うわけです。

オケの皆さんは本当に粘り強く僕の願いを反映するアンサンブルを

してくださって、感謝しかないです。プーランク、ラフ3、やりましょう!!^^

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5月〜6月はヴァイオリニスト久保陽子先生とブラームスのソナタを軸に、

ウェスタ川越と宗次ホールで演奏させていただきました。

先生の楽譜の読み込み方は、世界の一級のそれです。楽譜を尊重する、という事の

本当の本物の作業がいかなるものか、そしてそれを具現化する練習の必要性と、

メンタリティ、生き様。あらゆる事をショックなほど突きつけられる時間でもあり、

最高に音楽的な時間でもありました。

 

8月、再び宗次ホールにて、吉永哲道氏との2台ピアノでの演奏をもって、今年半分

終わりました。同学年のピアニストと演奏するというのも、また違った面白さ

ですし、彼と創り出す独特の世界は、瞑想的でもありなにかスピリチュアルな

空間を旅する事ができる特別な時間です。この日ソロで演奏したハンガリー舞曲は

シフラ編曲です。ああなると、とてもロマンティックな曲になるのですね。

今後レパートリーとして磨き上げていきたいと思います。

 

この間、ピティナの予選、本選の審査、マスタークラスなど色々やらせて

いただきました。実際舞台で演奏芸術をする、その準備をするという観点の他に、

これからの世代、つまりは、まだ「演奏を作り上げていくことを知らない、

テクニックの意味と習得、楽譜の読解、音を造ることも知らない」卵ちゃんを

どうすれば”育てていけるか”を考える時期でもありました。

 

秋からまた新しいシーズンです。どこかで皆さまとお会いできますように。

 

2018年10月

2018/10/23

すっかり秋めいてきました。 おげんきですか?

 

芸術の秋、美食の秋、スポーツの秋、 どんな風に楽しまれてますか?

 

音楽の世界はヨーロッパの年度と同じように、秋からが新シーズンですが、

9月まで、色々演奏やマスタークラスをさせていただきました。

春の話になりますが、4月は名古屋宗次ホールで久保陽子先生とデュオリサイタル、

そして大垣音楽祭にて4台ピアノの共演という楽しい時間をいただきました。

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先生は今なお、不断の努力を重ねておられて、その練習の質と時間には

頭がさがるばかり。芸術を表現するという事に命がけという姿を生々しく

感じさせていただいたのですから、僕も努力を惜しまず演奏に全力を注いで

行くという事を改めて、その都度その都度、覚悟を持ちたいと思います。

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20代の頃以来で大垣音楽祭に出演させていただきました。

スタインウェイ、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファー、ヤマハという

世界を代表するピアノが4台集まり、ソロから4台8手まで様々な形態で演奏

させていただきました。ピアニストが4人集まると一体どうなることやら、、、汗

と思っていたのですが、近藤嘉宏さん、浜野与志男さん、山本貴志さん、みなさん

実に気さくで楽しく、演奏となると一人一人がしっかりご自身の哲学をもって

楽譜と向き合っている方々であり、そこに個性の全く違う楽器がマリアージュした

これまでに無いコンサートでした。当日は完売御礼をいただき、主催の方々、

お客様には深く感謝です。

 

4月末から5月にかけてはBERLINに滞在しておりました。

やはりヨーロッパにいると、どこか深く呼吸できる部分があり、それは音楽の良い

栄養分であり、僕も妻も毎日の練習、音楽を感じる事が楽しく、色々吸収してきた

ように思います。

4月末は、僕も役員を仰せつかっておりますオーケストラが出演依頼をいただきました

カルミナブラーナの公演でしたので、オケ中のピアノで参戦させていただきました。

ソリストの演奏方法とはまた違うオケ中ピアノですからとても緊張したのですが、

このベルリン コンツェルトハウスの響きはただでさえ素晴らしいのですが、

舞台上で音を出してみると、さらに美しく、宝石の中で演奏をしているようでした。

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その数日後には、浮ヶ谷孝夫氏指揮ブランデンブルク州立フランクフルト管弦楽団と

ベートーヴェンの4番を演奏してきました。

ベートーヴェンの愛という側面が余す事なく反映されているこの作品を演奏できました事、

この上なく嬉しく思いながら演奏させていただき、ノイルッピンの音楽協会の皆様ににも

たくさんの感謝です。

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演奏が終わってほんの束の間、ベルリン シャルロッテンブルク宮殿を

散歩してきましたので、画像でおすそわけです。^^

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帰国後も色々な場所で演奏、マスタークラス、音楽大学での講義を

させていただきました。また改めてご報告します。

 

美しい秋をおすごしくださいね。

 

 

 

2018年3月 雑記

2018/03/17

日差しは春の気配を運ぶようになりましたね。

ご無沙汰していたブログですが、読んでくださる方々には感謝です。

 

年末年始と色々な曲を演奏させていただきました。

会場にお運びくださった皆様、支えてくださったスタッフの皆様、

ありがとうございました。

 

12月には久しぶりにイタリアで演奏しました。

パレルモというシチリアにある街の音楽祭でした。僕にしては

めずらしく(?)、ショパンばかりというプログラムでしたが、

改めてショパンの音楽が非常に特別なものであると再認識できる

良い時でした。

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この時は余興がありまして、シチリアでは歴史的に重要なFLORIO家という

家系があるのですが、その邸宅での晩餐会に家内共々ご招待いただいた

事は、マルサラワインのFLORIOを絶対必須とする僕にとっては嬉しい

事でした。

写真は無いのですが、年明けは文京楽器での音楽祭で、久保陽子先生と

モーツァルトを弾いたり、クライスラーを弾いたり、室内楽の楽しみを噛み締め

ながらの年明けとなり、久しぶりのパイオニア交響楽団の皆様とは

シューマンのコンチェルトを演奏しました。

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いつも励まし、支えてくださる高木株式会社の髙木宏忠社長と奥様には

本当に感謝です。

 

地元三鷹市では今年の賀詞交換会でのコンサートを、という栄誉ある

お役目を頂戴し、過去には横山幸雄さん、前橋汀子さんらがつとめられた

場においての演奏でした。三鷹のお母さん、清原慶子市長との対談もあり、

楽しい新年のひとこまです。

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一連のコンサートの中には、自由が丘・月瀬ホール、モーツァルティアン

フェライン例会がありましたが、こちらでは妻の宮本ミサとの4手も

あり、ここでは本当に皆様にあたたかく見守っていただきました。

僕も彼女も共にイタリアで学んだ者同士、前世はきっとナポリ人だろう

とも思えるモーツァルトを表現できていた、、、かな、、。笑

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この要塞はスフォルツァ家のもので、現在アカデミーの校舎でも

あります。右はマルガリウス教授。この部屋はかつては拷問部屋でしたが

在学中、僕らが受けたレッスンもおそろしく厳しいものでしたから、

やはり今でも拷問部屋です。笑

こちらも厳しい世界でしたが、やはりこれまた厳しい世界を生き抜いてきた

久保陽子氏と、4月7日に、名古屋は宗次ホールへ出演いたします。

皆様とまた会場でお目にかかれます事を楽しみにしております。

 

 

 

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